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【本革学校】用語辞典(クラフト)

飾り縫い
飾り縫いとは、複数の革を縫い合わせる目的ではなく、「デザイン」や「装飾」を目的として縫いを行うこと。

ギボシ(擬宝珠)
ギボシ(擬宝珠)とは、よく橋の欄干などに付けられている独特な形をした宝珠の飾りのこと。革業界でいうギボシとは、これによく似たカタチの部品のことを指す。機能(目的)はボタンと変わらないが、非常に壊れにくく、独特のデザインを楽しめるのが特徴。

コバ磨き
コバの処理方法のひとつ。コバ磨きを行うと、見た目が美しくなり、耐久性が増す。傷が付いても同じ方法で何度でも修復できるのが特徴。

コバ焼き締め
コバの処理方法のひとつ。コバを適度に熱した特殊なコテで熱を入れることにより、コバ部分の繊維を締め固めて強度を上げることができる。カードポケットなどの使用上酷使される部分などにコバ焼き締めを行うことで、型崩れなどを大幅に軽減できる。

ブラス(真鍮)
銅と亜鉛から作られる合金のこと。黄銅とも呼ばれる。世界的には紀元前約300年から、日本では1600年頃からの歴史を持つ金属。展性・延性に富み侵食されにくいため、古くから様々な分野で様々なものに使用されてきた。アンティークかばん等の金具パーツが真鍮製なのは上記の理由によるもの。現在でも硬貨や管楽器などの素材として使用されている。

平縫い
革製品に用いられる手縫いによる縫合方法のこと。二本の針に糸を通し、針を交差させながら縫い進める。ピンポイントで締め付け具合を調整することができ、糸が切れてしまっても修復が容易。ブランドバッグの上位モデルなどで現在も使用されている。

マチ(襠)
「幅」の部分のこと。マチを付けて幅を確保することで、収納力がある製品にすることができる。