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【本革学校】部位による違い

本革は個体差だけでなく部位によっても、厚さや硬さ、表面の風合いなどが全く異なります。
ひとつとして同じものが無いその個性を感じることができます。

(レザー姫路本陣では、基本的には部位指定による販売は行っておりませんが、
特定の部位で販売やアイテム製造をしてほしいという場合は、結構割高になりますが 「Q 本革の部位は指定できますか?」 のとおり対応しております。)

 
▼ショルダー(肩の部分)
柔軟性と強度を兼ね備えた部位です。
運動量が多い部位と言うこともありシワが多く、個体差はありますが波打つ程の立体感が特徴です。
もちっとしたバッグなど、アイテムの表面に味を出したいときに最適です。

 
▼ベンズ(背の部分)

革の中で一番繊維の密度が高く繊維が締まっているため、強度や耐久性もとても高い部位です。
また、歪み・伸びなどにも強いのが特徴です。
接ぎの無い1枚革のベルトが作成できる部位はこの部位に限られるなど、デザイン上、接ぎを入れたくない用尺が要求されるパーツに使用されます。
バッグのショルダーストラップ・サイドパネル・鞄底パーツにもよく使用されています。

 
▼バット(尻の部分)
ショルダーよりもシワが少なく、コシや強度があり良質な革素材の部位として扱われている部位です。
なかでも、馬革におけるこの部位は、「コードバン」と呼ばれて高級レザー素材として扱われています。サイズの大きな製品づくりにも向いている部位です。

 
▼ベリー(腹の部分)

柔らかく伸びやすい為、加工のしやすい部分です。
シワや傷が多い部位ですが、軽くて柔らかいという特徴があるため、馴染みやすいのが特徴です。

 
▼レッグ(脚の部分)

脚の部分は強度があり、バッグの持ち手など、強度が必要となる部分に使われることが多いです。
繊維密度が前足と後ろ足で異なり、後ろ足の方が、蹴る力が強い分、繊維密度が高いのが特徴です。