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【本革学校】色付け方法

革の色付けの方法は、染料仕上げと顔料仕上げの大きく分けて2つあります。
この色付けの方法によっても、革の表情は大きく異なっていきます。

天然の本革には、キズ、シワ、血筋がつき物ですが、
これらを隠すか活かすかは、価値観が分かれます。
自然な風合いを残す場合は「染料仕上げ」にて、表面をキレイな状態に化粧を施す場合は「顔料仕上げ」にて色付けを行います。

▼染料仕上げ
本革に染み込ませて素地をものに色を付けるが、素地の表面の表情は消さない。素地の表情を生かした着色剤で色付けする方法です。
特徴はエイジングを起こしやすく、時とともに美しい風合いへと変化します。
その代り、牛が生前についた傷や血筋、シワなどが比較的残りやすい傾向にあります。

▼顔料仕上げ
本革の表面にペンキを塗るように、素地に染み込ませるわけではなく、素地の表面を不透明な着色剤で覆うことで色付けする方法です。
傷を隠し、キレイな表面になりますが、経年変化は起こりづらいです。 
傷やシワなどが少なく、かつ傷が付きにくいことから、購入時の状態を長く保つことができます。