【本革学校】ヨーロッパの革事情

ファッションとして、革製品やレザーと聞くとパリ、ミラノ、ロンドンなど、
一流ブランドと呼ばれるようなファッションブランドの高級バッグや靴をイメージされる方もおられるかと思います。
また、ごつめのワークウェアや、ワークブーツなどはアメリカやカナダといった地域も有名です。

皮革、レザーアイテムの製造は世界各地で行われていますが、
とりわけヨーロッパの革文化は日本より古く、歴史は長いです。

ヨーロッパの価値観は日本で言うと京都的で、建物でもレザー技術でも、古ければ古いほど価値が高く、
昔からの伝統ある技法や独自の革文化を現代においても守り続けています。

また、ヨーロッパの牛は、広大な敷地で放牧されていることが多く、ストレスなく丁寧に育てられているので、上質な原皮としてもとても有名です。
牛の部位によって鞣し方を変えたりするなど、こだわりに溢れています。

そこには優れたレザーの生産者(タンナー)が数多く存在し、それぞれの国ごとに特徴を持って技術が受け継がれています。

 

≪ヨーロッパ各国の革事情≫

▼イタリア

革が文化として深く根付いている国で、発色の良さもさることながら、非常に上質な皮革を生み出す、バケッタ製法など1000年も続く伝統製法を守り続けています。
当店で取り扱う「ヌメ革」のように、ベジタブルタンニン100%で鞣す革が有名で、とりわけトスカーナ地方では、数千社のタンナーがひしめき合っています。

 
▼イギリス

革の歴史は乗馬から始まってるようで、長い馬具の作りの歴史から、皮革素材は堅牢なものを作る技術に秀でるものがあります。
当店でも取り扱っております「ブライドルレザー」はその代表格で、ロウをじっくりと繊維に染み込ませた、非常に堅牢な皮革です。
世界的な靴メーカーも数多く存在する国で、その表情は武骨で味わい深いのが特徴です。

 
▼ドイツ

クロム鞣しと呼ばれる、薬品で工業的に鞣す、軽くて、柔らかく、伸縮性に富んだ特徴のある皮革を作り上げる製法の発祥の地です。
当店でも取り扱う「オイルスムース」のように素材の表情を残しつつ、
見た目の艶やかな美しさと傷つきにくい丈夫さをプラスしたボックスカーフで有名なタンナーも数多くみられます。

 
▼フランス

フランス皮革の特徴は、何といっても上品で高級感漂う質感の革が好まれる傾向にあり、世界的にも有名なブランドが数多く存在します。
当店でも取り扱う「アイランドワニ」のように染料後に顔料を塗るという技法が有名で、エレガントなレザーを生み出すタンナーが集まっています。